引き続き鄙びた温泉宿へ

また出張終わりにそのまま温泉宿へ行ってしまった。今回はローカル駅から更に路線バスに小一時間揺られながら山間にポツンと佇む宿。客は俺ともう一人の2名しかいなかった。

外は静かで、風で木の葉が揺れる音くらい。もちろん近所には一切店が無いので、夕・朝食とも宿で頂く。

いつもの通りチェックインしてすぐに風呂に入り、その後部屋で窓を開けて大の字で寝る。それがとても贅沢なことのような気がする。

もし俺がそこに偽名で泊まり、住所もでたらめ、身元を明かす免許証とかも持ってなくて、死んでしまったらどうなるんだろう、なんてことを考える(宿の人が困るのでそんなことは絶対にしないけど)。

そんな匿名性の獲得、世の中のすべてのしがらみから解放される気がするのが良い。

いろんなところを開拓していくけど、もっと良い宿があるはず、と更に探してしまう。今はこのひなびた温泉宿巡りにハマっているかも。