久々に飲み旅行に行った

久々に1泊2日で旅行に行った。いつものように普通列車を乗り継いで、某地方都市へ到着。緊急事態宣言を行っていない、夜も飲食店が普通に開いているところ。今までなら普通の非日常(?)だったものが今やコロナのせいでとても貴重な時間。

さんざん繁華街を歩いて店を見て回って、疲れ切ったところで見かけた小料理屋に入る。入る際、俺は緊急事態宣言の地域からの訪問者であることを自ら名乗り、NGなら退場すると話をするが快く受け入れてくれた。

入ったときの客はゼロで、俺が唯一の客。俺に取ってはよくある風景。ビールを頼みながら、肴を何にするか考える。女将さんからお任せもあると言うので、お任せでお願いする。軽いトークの中で、油ものは止めてと話しすると山菜やサラダ、魚をメインに出してくれて本当に有難い。

そうこうしていると地元の人間が段々と入ってくる。と言ってもカウンターのみ6席程度なのであっという間に一杯になる。俺は場所をカウンター端に寄り、地元の人たちのトークを何となく聞き流す。俺はあくまでスポットの訪問者で、足しげく通う常連にはなれないので、常連優先で店を廻してもらうのが筋だと思う。俺は基本的に黙食。昔はアルコールのせいもあり、調子に乗って喋りまくってたけど最近はなぜかあまり喋らなくなった。と言うか沈黙もコミュニケーションの一つだと思うようになったのか?

もうこういう一連の流れにも慣れた。うらびれた路地裏にはいつも居心地の良い店がある。どこもそういう店があって、そんな店を探して入るのが本当に楽しい。

2時間ほどで食事も最後のご飯ものが出てきて、地酒も2杯ほど頂き、良い感じで酔いが回ってきたので次の店をどうするか考える。と言ってもいつものようにお店の人とお客さんへ聞くのだけれど。

2件目はバーへ。紹介されたところはこれまた店名も小さく、灯も付いていない2階にあるバー。お客さんは医者らしき年配のオジサンとカタコトな日本語のホステスさんのカップル1組のみ。

バーテンダーさんが「うちは入りづらくて良いでしょ?」と聞いてきてああ、ここは当りのバーだなと確信。そう、バーは入りづらいところが当たり。大通りに面して大きなガラスで店内丸見えのバーはダメ。

バーは本当に別世界。廻ってきたアルコールも手伝い、現世としばしのお別れが出来る。1杯目はロングを頼み、2杯目は何となくバーテンダーさんのシェイクが見たくなったのでショートを頼んでみる。しかし、ショートはいつも思うがアルコール強すぎだよな。量が少ないからと油断するとヤバい。

で、最後はいつもその日の飲みが成功だった時に飲む某カクテルを頼んでクロージング。

翌朝、少しアルコールが残っているようだけどまた普通列車に乗り込み、ゆっくりと1日かけて帰宅。

と言うようなことが俺の最大の楽しみ。今回も本当に良い旅行だった。