先日のエントリから、結局気になって本を買ってしまった。読み進めていたのだけれど、最初は格差社会の犠牲者と言う見方だったのが、読み進めるにつれ、これは虐待と無視の結果なんだと思った。
それにしても文章が読みやすくて、この人は環境さえきちんとしたところにいれば仕事も出来る人だったんじゃないかと思う。そういう意味ではもったいない。家族と学校が彼の才能を潰してしまったのだ。
しかし、皮肉なことに、そういう裏街道を歩き続けることと地頭の良さで今回、こうやって外に向かって出ることができたんだな。
しかし、硫化水素自殺を参考に脅迫を考えていたなんて、もしかしたら俺のサイトも見られてかもしれないな、と思った。
TO:硫化水素自殺を発案された某お方へ
まだこのサイトをご覧になられていますか?あなたの発案した硫化水素の発生方法が、今回は自殺と言う形ではなく、世の中への脅迫方法の一つとして展開され、使用されてます。詳細は上記リンクの本を是非読んでもらえればと思います。あと、個人的な思いですが、またサイト再開して欲しいですねー。一応、防弾ホスティングのリストも置いておきますね。
自分を殺すにしろ、他人を殺すにしろ、楽に死ねると言う需要はずっとあるんだな。ただ、この犯人も書いていたけど、自分が死ぬことに対して、悲しむ人が誰かいると言うのは犯罪の抑止力になり得る。彼の逮捕後、出廷した際の服は拘置所で与えられたものと言うことが、彼を愛している人がいない証明になっていてそれが言葉で書かれるより事実として悲しかった。
彼は出所後、自殺するのだろうか。彼のつながりが遠い観客しかいなければ、彼は観客の好奇心を満足させるために自殺するのだろうか。かれはこの犯罪の実行者として、他の論客が持ちえない当事者としての意見と考えを出せる稀有な存在になったと思うのだが。