周りの同僚や上司を見ると、「それは嫌われるだろう」「それは問題だな」と言う行動をする人が結構いる。一般論で言っても他人を不愉快にさせるのはオジサンが多い。
はたから見ていると分かりやすいのに、なぜ本人はそれに気が付かないのか。それは自動でそういう嫌なことをスキップする能力が知らず知らずのうちに身についてしまうからだ、と気づいた。
赤ちゃんのうちは歩くことすら大変だったのに、大人になれば喋りながらとかスマホイジリながら歩くのは苦もないこと。同じように、聞きたくないことや見たくない、自分にとって厳しい指摘とかは自動で削除してしまう機能がついてしまうんだろう。
当然俺にもそんな機能が備わっていて、今まで聞こえていた、見えていたけど認識しないようになっていたんだ。でも、最近ちょっと心の余裕が出来たことと、本を読んだりして改めて気づかされることがあった。
それは実は将来的にまた俺が独りぼっちになる可能性を示唆している出来事だった。若い時ならそれを回避するために頑張ったのだろうけど、歳を取ったせいか、流れに逆らうより流れに乗る方が良いと考えてしまう。
長い人生の中で、いつまでも同じ場所に一瞬たりとも留まっていられない、良いことも悪いこともどんどん流れてきて、そして流されてしまう。
年の取り方は人さまざまだけど、俺が感じる年を取るとは大切なものを徐々に失っていくことだと思われてしょうがない。
そしてそれも、もがいたりせずに受け入れなくちゃ、と思ってしまう。